福島原発事故で原子力賛成は減ったか?各国の対応は?

米国世論調査会社が47ヶ国3万4千人に対し、福島原発事故前後で原子力エネルギー利用について態度が変わったか3月下旬から4月上旬にかけて調査した結果を発表しています。
世界で:福島事故前----原子力に賛成 57%、 反対32%。 事故後----賛成 49%、 反対43%。  
日本で:事故前----賛成 62%、 反対 28%。 事故後----賛成39%、 反対47%。
なお、朝日新聞社の調査(5月時点)では次の通りです。原発の利用で、米国は賛成55%、反対31%、フランスは51%、44%と賛成が多数。一方、ロシアは賛成36%、反対52%、日本は賛成34%、反対42%(4月までは賛成が反対を上回っていたが、5月に逆転)。ドイツは賛成19%、反対81%の由。
世界各国の原子力発電政策への反応は次の通りです。
(1)原子力推進を凍結又は計画中止する国:ドイツ(2022年迄に廃止)、スイス(新設凍結、2034年迄に廃止、写真は昨年飛行機から撮影した運転中のスイスの原発)、イタリア(新設計画中止、6月13日国民投票を実施)、タイ(導入計画見直し)インドネシア(エネルギー政策見直し)、イスラエル(計画中止)
(2)福島事故に影響されず(安全性チェックは行うが)原子力推進を表明:フランス、ロシア、英国、カナダ、韓国、フィンランド、ブラジル、ポーランド、チェコ、ブルガリア、リトアニア、UAE、サウジアラビア、トルコ、ベトナム、マレーシア
(3)事故の影響は大きいが原子力は推進:米国(福島と同型機BWRの1プロジェクトがキャンセル。他のプロジェクトは推進されるが、シェールガスとの経済性比較で今後不透明感あり)、中国(新設の認可は一時中断し安全審査強化)、インド(全機再調査、地元反対増幅)、スペイン(これまで日本を原子力の模範としてきたのに、福島原発事故を国際尺度7としたことで反動大)、スエーデン(BWRの使用済燃料プール等課題)
(4)経済危機・政情不安から原子力計画中止:エジプト、シリア
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この記事へのコメント

smily
2011年06月26日 21:03
「原子力発電政策への反応」の部分は、どのような参考文献をもとにお書きになったのか教えていただけますか?
足短かおじさん
2011年06月26日 22:58
主要国の対応については、新聞で報道されていますが、その他の各国を含めて、4月中旬IAEA参加国がウィーンに集まった際の各国反応を日本代表出席者から後日聴取したものです。
smily
2011年06月26日 23:28
ありがとうございます。

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