虐待される幼い子供の悲鳴に全く機能しなかった大人社会

画像千葉県野田市の小学4年の女児が長期にわたり  父親から虐待を受け死亡させた事件では母親も虐待に加担したとして両親が逮捕されている。野田市の児童相談所は虐待について第三者から通報を受けても「無関係の人からの通報ですぐに動くわけにはいかない」と言い、一方、いじめのアンケート調査で「秘密は守りますから正直に答えてください」と約束しながら、父親の高圧的態度に服して本人の書いたアンケート用紙(記入当時女児は3年生)を加害者である父親に渡していたと言う。今回の殺人事件に児童相談所が加担したようなものだ。学校にしても教育委員会にしても、女児の保護を求めている小さな声に全く無能だったことが情けない。
この他にも、幼児を虐待する事件が各地で起きており、幼い子供への体罰・暴力を禁じ、死に至る事態の前に介入できる法改正が必要なのだろう。

 チンパンジーや他の哺乳動物に比し、人間は生まれるのが早すぎるのが特徴だ。3年くらいは誰かが育児をしないと生きてゆけない。母親だけでは育児が難しく周りの助けが必要なのだ。チンパンジーは生まれて後、おとなしくて自立するのも早いが、それでも母親は4年間は授乳・育児に専念する。集団で生活しており、その間交配もしない。チンパンジーと異なり人間の赤ちゃんは夜中でも大声で泣く。泣くことにより言葉を発する練習をしているのだ。そう思えば夜泣きにも我慢できるし、幼児期の反抗期を経て自己が形成されることを親は知っておくべきなのだ。昔は大家族で、年長者が助言や手助けをして子育てを助けていた。特におばあさんの存在が大きかったと言われている。人間以外の哺乳動物の雌は閉経後しばらくすると命が終わる。人間のおばあさんは長生きだ。200万年の人類の歴史の中で、おばあさんの存在が人類の進化を助けたという学者もおられる。ところが、核家族社会になって、おばあさんの活躍する場が狭まったのかも知れない。核家族化は避けられないのだから、中学校の家庭科や道徳の時間に、育児にあたっての子供の心理や対応の仕方を教育しておくべきなのだと思う。いじめを減らすには、小学校の時から、「正義には勇気を持て。見て見ぬふりをするな」「弱い者や困っている者には手をさしのべよ」といったことを教育しておくべきと思われる。虐待や、いじめが起きにくい社会になって欲しいものである。

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